《病院薬剤師》病院でこんな仕事をしています!業務内容を具体的に解説!!

薬剤師
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病院やクリニックを受診した後、薬をもらいに薬局に行きますよね。

その薬局で薬剤師を見る機会は割とあるかと思います。

では病院で薬剤師を見たことはありますか??

なかなか遭遇しない病院薬剤師の仕事についてご紹介しようと思います。

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薬剤師とは

薬剤師は薬剤師法において

「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」

と定められています。

薬剤師になるには⇒薬学部のある大学に入学し6年間の課程を修了後、国家試験を受験し合格すると、薬剤師免許が厚生労働省から交付され薬剤師になれます。

ちなみにこの記事を書いている2021/2/20,21は第106回薬剤師国家試験です。

受験生の皆さん、お疲れ様です!!

 

薬剤師は主に、調剤薬局、病院、施設、製薬会社、行政機関などで働いています。

今回はその中でもあまりなじみのない病院薬剤師についてご紹介します。

病院薬剤師の業務

病院での薬剤師の役割はどのようなものがあるか想像がつきますか?

少し前に、「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」という漫画を、石原さとみさん主演で実写化し話題になりました。

実際にはドラマほど自由に動き回る時間はありませんが、病院薬剤師の業務イメージが少しは伝わるかな?と思います。


それでは、私が実際に働いていた病院での業務を紹介します。

ざっくりと下記のような業務を日々行っています。

  1. 調剤(内服、注射、点滴など)
  2. 製剤調製
  3. 抗がん剤の調製
  4. 持参薬の鑑別
  5. 患者さんへの説明、指導
  6. TDM
  7. 医師、看護師からの問い合わせ回答
  8. 当直(夜勤)

次の項から詳しく説明します。

①調剤

医師の処方箋に基づき患者さんの治療に必要な薬剤を準備します。

この時にチェックしていることがあります。

  • 年齢、体重にあった用量かどうか
  • 腎機能、肝機能、その他検査値にあった薬、用量であるか
  • 用法は合っているか
  • 適切な日数か
  • 併用薬との相互作用がないか
  • アレルギーはないか
  • 禁忌(飲んではいけない)の条件に当てはまらないか
  • 適切な周期で処方されているか(4週に1回服用など)
  • 前回の処方と照らし合わせ、おかしなところはないか

など多くの事項を確認し、患者さんにとって適切な薬の内容になっているかをチェックします。

おかしいなと思う部分は医師に確認し、処方変更をお願いします。

薬はオーダーメイドです。患者さん一人一人の状態にあった薬が処方されています。

②製剤調製

吸入に使う薬剤、特殊な薬剤は薬剤部でその都度調製し、処置などに使われます。

調製後、使用期限が短いものなどがあるためです。

③抗がん剤の調製

がん治療に使う、抗がん剤(点滴)は健常者が曝露(体に吸収)すると体によくないので、防護服を着て、暴露しないようにする機械(安全キャビネット)の中で調製します。

←このような感じで調製します。

  • がん細胞の遺伝子に適切な薬かどうか
  • 用量、点滴周期、点滴速度は適切か
  • 検査値が異常値になっていないか

などを確認し、投与の準備を行います。

また、患者さんにどのようなスケジュールで治療を行うか。

投与開始後どれくらいで、どの副作用が起きやすいか。

副作用予防のために気を付けてほしいことなどを説明します。

④持参薬の鑑別

病院に入院する場合、患者さんに他院でもらっているお薬を持参してもらいます。

今まで飲んでいたお薬をそのまま継続するか、別のお薬に変更するかを決めるために、薬剤師が持参薬を鑑別し、鑑別書を医師に提出します。

この時に、

  • アレルギーや今まで服用して体調が悪くなった薬などがないか確認
  • 手術や検査がある患者さんは、持参薬の中に中止する薬がないかを報告
  • 他院と同じ薬が病院にない場合は、病院で採用している薬の中から代替薬を提案

などを行います。

⑤患者さんへの説明、指導

薬の内容が変更になったり、追加になった場合に薬の飲み方や注意するべき副作用について説明します。

また、お話を伺い副作用症状などが出ていないか確認します。

医師には言いづらい小さな変化や、気になる症状を話してくださる患者さんも多くいらっしゃるので、副作用症状の発見報告や患者さんのライフスタイルにあった薬の提案を医師にすることもあります。

検査値を確認し、薬の影響で異常値が出ていないかもモニタリングしていきます。

⑥TDM

TDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは薬物血中濃度モニタリングのことです。

主に、感染症の治療で使う抗菌薬、てんかん薬、免疫抑制剤などの薬の血中濃度を測定し、適切な治療を行えるようモニタリングします。

  • 副作用が起きやすい血中濃度に達していないか。(投与量が多すぎないか)
  • 治療域の濃度内にきちんと入っているか。(投与量が少なすぎないか)

などを確認し、医師へ結果を報告、投与量の変更を提案します。

あらかじめ医師から、初回の投与量を提案してほしいと依頼される場合もあります。

⑦医師、看護師からの問い合わせ

医師、看護師から薬に関する問い合わせも多くあります。

例えば・・・

  • ○○○の症状が出ているが、今服用している薬の中で○○○が副作用として出るような薬はあるか?
  • この薬は腎機能が悪くても使えるか?用量はどのくらい?
  • ○○中毒の解毒法は?致死量は?起こりうる症状は?
  • 薬の透析除去率は?
  • 点滴AとBの配合変化はあるか?

など、多種多様な問い合わせがあります。

薬に関することは全て薬剤師がお答えします。

⑧当直(夜勤)

病院には入院患者さんがいらっしゃるので、24時間365日常に薬剤師がいる状態を保っています。

入院患者さん、緊急入院になる患者さんが使用する薬をいつでも医師の処方があり次第使えるようにしています。

また、夜間、休日に受診した患者さんにお薬をお渡しします。(調剤薬局が開いていないため)

いつでも薬について問い合わせできるようにしています。

最後に

いかがだったでしょうか。

なんとなく病院薬剤師が普段どのような業務をしているかイメージが出来たでしょうか?

表立って患者さん(特に外来受診の患者さん)には存在が認知されませんが、色んな方向から患者さん、医師、看護師を支える重要な仕事だと思っています。

薬学生で就職先を悩んでいる方、転職を考えている薬剤師の方、薬剤師って必要?と思う方などに少しでも参考にしていただけると幸いです(*’ω’*)


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